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パキスタン北西部で、17日夜、アメリカのラジオ局に勤めるパキスタン人記者が銃で撃たれて死亡し、イスラム過激派組織が、「アメリカ寄りの報道をしていたため殺害した」として犯行を認めました。 パキスタン北西部の中心都市、ペシャワールの郊外で、17日夜、アメリカ政府が出資するラジオ局、ボイス・オブ・アメリカのパキスタン人記者が、自宅近くのイスラム教の礼拝施設、モスクにいたところ、男に銃で撃たれ、まもなく死亡が確認されました。パキスタン国内で最大のイスラム過激派組織、「パキスタン・タリバン運動」のスポークスマンは、事件のあとNHKの取材に対して、「アメリカ寄りの報道をしていたため、改めるよう何回も警告してきた。われわれの主張を無視したため殺害した」と述べ、犯行を認めました。ボイス・オブ・アメリカによりますと、死亡した記者は44歳の男性で、武装勢力からこれまで何回も脅迫を受けていて、住む場所を変えるなど対策を取っていたということです。パリに本部がある国際的な団体、「国境なき記者団」によりますと、パキスタンで、去年1年間に殺害された記者は10人で、2年連続でジャーナリストの死者が世界で最も多い国となっています。 |