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近い将来起きるおそれがある南海地震への防災意識を高めてもらおうと、高知県は、コンピューターグラフィックスを使って、津波が押し寄せる様子を疑似体験できる車を全国で初めて導入することになりました。 東日本大震災をきっかけに、高知県では、西日本の太平洋沿岸で近い将来起きるおそれがある南海地震と津波にどう備えるかが改めて課題となっています。このためコンピューターグラフィックスを使って、沿岸に津波がどう押し寄せるのか疑似体験できる「津波体験車」を導入する事業費を、平成24年度の当初予算案に盛り込む方針を固めました。コンピューターグラフィックスで津波を再現する施設は、大阪・西区や和歌山県広川町などにありますが、車で移動できる装置は全国で初めてだということです。高知県は「施設での体験は、来てくれる人だけに限られるため、移動できる車のほうがよいと考えた。イベント会場などさまざまな場所に出向いて、多くの人が津波の恐ろしさを体験できるようにしたい」と話しています。 |