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EU=ヨーロッパ連合は、加盟国のハンガリーが可決した中央銀行を改革する法律について、中央銀行の中立性を定めたEUの法律に違反するおそれがあるとして法的措置も辞さない姿勢を示し、財政状況が悪化しているハンガリーが求めている金融支援の行方に影響が出ることも懸念されています。 ハンガリーのオルバン首相は、政府の権限を強化する改革を進めており、その一環として中央銀行の総裁が持っていた副総裁の任命権を政府に移すなど中央銀行を改革する法律を先月末に議会で可決させました。この法律を巡って、EUの執行機関であるヨーロッパ委員会は、中央銀行の政府からの中立性を定めたEUの法律に違反するおそれがあると懸念を深めており、17日までに対応を決める方針です。これを前にバローゾ委員長は12日、「ハンガリーがEUの法律を順守するようあらゆる措置を講じる」と述べ、EUの最高裁判所に当たるヨーロッパ司法裁判所に提訴することも含め厳しい対応をとる考えを示しました。ハンガリーは、信用不安の影響を受けて財政状況が悪化し、EUやIMF=国際通貨基金に予防的な金融支援を求めていますが、中央銀行の改革法を巡って今後溝が深まれば、支援の行方に影響が出ることも懸念されています。 |