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反政府デモへの弾圧を続けているシリアのアサド大統領が演説を行い、デモは外国勢力による陰謀だとして改めて弾圧を正当化し、人権団体はさらに多くの市民の殺害を狙ったものだなどと強く批判しています。 シリアのアサド大統領は10日、首都ダマスカスの大学で演説し、「外国の勢力が陰謀をたくらみ、反政府勢力のデモを支援している」と批判するとともに、「テロリストに対して断固とした措置をとり、国内の治安を取り戻すことが最優先だ」と述べて弾圧を正当化したうえで、退陣要求に応じない姿勢を改めて強調しました。これについて、亡命シリア人などでつくる人権団体は「演説は、さらに多くの市民の殺害を部隊に命じたものだ」などと一斉に批判を強めています。これらの人権団体によりますと、演説が行われた10日もシリア各地で政権側の部隊がデモ隊に銃撃を行うなどしておよそ30人が死亡したということです。こうしたなか、シリア各地に派遣されているアラブ連盟の監視団のメンバー数人が政権側や反政府側から襲撃されてけがをしました。監視団について政権側は受け入れたものの歓迎はしておらず、また、反政府側もアラブ連盟が弾圧停止に向けた役割を果たしていないとみなしており、監視団の派遣は事態の鎮静化につながっていません。 |