|
中東のシリアで続く反政府デモへの弾圧について国連安全保障理事会では、国連独自の監視団をシリアに派遣すべきかどうかで、アメリカやイギリスなどとロシアの間で主張が分かれ、新たな決議の採択に向けた協議が難航しています。 シリアでは、アラブ連盟が監視団を派遣するようになったあともアサド政権による市民への弾圧が続いていて、中東を訪問中の国連のパン・ギムン事務総長は、安全保障理事会による対応が必要だという考えを示しています。こうしたなかアメリカやイギリスなどの安保理常任理事国は「アラブ連盟の監視団だけでは弾圧は止められない」として、国連独自の監視団の派遣を盛り込んだ決議案の採択を求めているのに対し、シリアに影響力をもつロシアが今週提出した決議案は、暴力の即時停止を求めているものの、国連監視団の派遣は盛り込まれていません。これについてアメリカのライス国連大使は、17日、記者団に対し「ロシアの決議案には、われわれの要求がすべて入っていない」と不満を示しました。安保理では、アラブ連盟の動向も見ながら今後の対応を決めたいとしていますが、常任理事国の間での意見の相違で新たな決議の採択に向けた協議は難航しています。 |