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イラクでは、連立政権を率いるイスラム教シーア派のマリキ首相が、対立していたスンニ派の閣僚、3人の職務を停止し、政治的な緊張の高まりで宗派対立に拍車がかかることへの懸念が広がっています。 イラク政府の報道官は17日、マリキ首相が財務相や教育相など3人の閣僚について、職務を停止したことを明らかにしました。報道官は、理由を明らかにしていませんが、3人と同じスンニ派の勢力に属するハシミ副大統領に対して、政権幹部を狙ったテロに関与した疑いで先月、逮捕状が出されたことを巡り、3人が閣議をボイコットしたためだとみられています。シーア派のマリキ首相が率いる連立政権内では、スンニ派の勢力が、マリキ首相が治安機関をはじめ多くの権限を独占し独裁化しているとして批判を強めており、ハシミ副大統領に逮捕状が出されたことで対立が決定的になっていました。イラクでは、9年近く駐留したアメリカ軍が先月、完全撤退して以降、シーア派の巡礼者などを狙ったテロが相次いでおり、政治的な緊張が高まることで、宗派対立に拍車がかかるのではないかという懸念が広がっています。 |