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アメリカのデトロイトで、最新の車を展示する「北米自動車ショー」が開幕し、業績が回復傾向にあるアメリカのメーカーが、日本勢が得意とするハイブリッド車や小型車の分野で新型車を相次いで発表し、攻勢を強めています。 ことしの「北米自動車ショー」には世界の47の自動車メーカーが参加し、一般公開に先立って、9日、報道関係者などに公開されました。このうちアメリカのフォードは、主力の中型セダンを家庭用の電源で充電できるプラグインハイブリッドに改良した車を、今回初めて公開しました。フォードは、この車の燃費について、トヨタ自動車のプラグインハイブリッド車を上回るとしていて、年内にアメリカで発売する計画です。このほかのアメリカ勢では、GM=ゼネラル・モーターズが若者向けのデザインの小型車を、クライスラーは燃費性能を高めた小型車の新型モデルを出展しました。これに対し、日本のメーカーは、ホンダが2005年に生産を中止したスポーツカーの試作車を発表したほか、トヨタ自動車もハイブリッドタイプのスポーツカーを出展しました。アメリカでは、去年の新車の販売台数が前の年より10%増加し、金融危機で痛手を負ったアメリカの大手メーカーの業績は回復傾向にあります。一方で、日本のメーカーのトヨタ自動車とホンダは、販売不振の影響でいずれもシェアを落としており、アメリカのメーカーが攻勢を強めるなか、日本勢がことし、巻き返しを図れるのかどうか、注目されます。 |