|
12日のヨーロッパの債券市場では、財政状況の厳しいイタリアやスペインが実施した国債の入札結果が順調だったことから、これらの国の国債が買われ、高止まりしていた利回りがひとまず低下しましたが、信用不安の先行きはなお予断を許さない状況です。 厳しい財政状況にあるイタリアやスペインは、12日、短期や中期の国債を発行するための入札を相次いで実施し、スペインが予定していた額の2倍の資金を集めるなど、いずれも順調な結果になりました。これを受けて、債券市場ではイタリアなどの国債が買われ、10年ものの国債の利回りは、イタリアが、自力での財政再建が危ぶまれる7%程度から、6.5%前後まで低下したほか、スペインも5.1%前後まで下がりました。市場関係者は「ヨーロッパ中央銀行が先月、銀行の資金繰りを支えるために融資期間が3年に上る潤沢な資金供給を実施したことがじわじわと効果を上げ、銀行が国債を買う動きにつながっているのではないか」と話しています。一方で、市場では、ユーロ圏各国の国債の格付けが近く引き下げられるのではないかといった見方や、危機の拡大を防ぐための金融安定化基金の規模が十分に拡大されるのか不透明だといった懸念も根強く、信用不安の先行きはなお予断を許さない状況です。 |