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欧米諸国がイランからの原油の禁輸など、さらなる制裁の強化に動くなか、イラン海軍は、ホルムズ海峡を含む海域で先月24日から10日間にわたって最大規模の軍事演習を行いました。一方、アメリカ海軍がペルシャ湾周辺の海域に原子力空母を展開させるなど、緊張が高まっています。 イランのラヒミ副大統領は、演習が続くなか、「イランの原油輸出に対する制裁が科されれば、原油は一滴たりともホルムズ海峡を通過できなくなる」とホルムズ海峡を封鎖すると警告。欧米側を強くけん制しました。軍事演習を指揮するイラン海軍の司令官も「イラン軍が海峡を封鎖することは、コップの水を飲むよりたやすいことだ」と強気の姿勢を示しました。具体的には、機雷をまいたり、ミサイルや魚雷を使って船舶を攻撃したりして、海峡を通過できなくすることを想定しているものとみられます。イランはまた、年明け早々、連日にわたって新型ミサイルの発射実験を実施。アメリカ軍の空母にペルシャ湾に入らないよう警告しました。さらに来月にも精鋭部隊の「革命防衛隊」がホルムズ海峡で軍事演習を行うことを明らかにしました。これに対して、アメリカ海軍は「航行の自由を妨害する行為は断じて許されない」との立場を鮮明にし、イランが海峡封鎖に踏み切った場合、軍事行動を取ると強く警告しています。ペルシャ湾周辺の海域には、すでに2隻の原子力空母を展開させていて、当面は2隻態勢を維持して不測の事態に備える方針です。また、イギリス海軍も最新鋭の駆逐艦を中東の海域に向かわせることを明らかにし、緊張が一段と高まっています。 |