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107人が死亡したJR福知山線の脱線事故で、業務上過失致死傷の罪に問われたJR西日本の山崎正夫前社長の判決が、11日、神戸地方裁判所で言い渡されます。前社長は「事故の危険を認識できなかった」と無罪を主張していて、裁判所の判断が注目されます。 この事故は、平成17年に、兵庫県尼崎市のJR福知山線のカーブで、電車が速度を出しすぎて脱線し、乗客106人と運転士の合わせて107人が死亡したものです。JR西日本の前社長の山崎正夫被告(68)が、安全対策の実質的な最高責任者だった平成8年に、現場の線路が急なカーブに変更された際、危険性を認識できたのに事故を防止するATS=自動列車停止装置の設置を怠ったとして、業務上過失致死傷の罪に問われ、検察は禁錮3年を求刑しています。一方、山崎前社長は「現場で事故が起きるとは思わなかった。当時の鉄道業界も、カーブが危険だとしてATSを設置する状況にはなかった」と無罪を主張しています。山崎前社長の判決は、午前10時から神戸地方裁判所で言い渡され、事故の安全対策を巡って裁判所が経営幹部の刑事責任をどう判断するか注目されています。また、この脱線事故では、山崎前社長の前に社長を務めたJR西日本の歴代の社長3人も、検察が不起訴にしたあと、業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴されています。3人の裁判が始まるのは、ことし春以降になる見通しですが、11日の判決は、3人の今後の審理にも影響を与えるものとみられます。 |