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アフリカ西部のナイジェリアでは、イスラム過激派によるとみられる爆弾テロが相次いでいることを受け、4つの州について大統領が非常事態を宣言し、一部の国境が閉鎖されるなど緊張が高まっています。 ナイジェリアでは、先月25日、クリスマスのミサで多くの人が集まっていた首都アブジャの教会で爆発があったほか、北部や中部の都市でも爆発が相次いで40人以上が死亡し、地元のイスラム過激派組織、「ボコ・ハラム」が犯行を認める声明を出しています。こうした事態を受け、ナイジェリアのジョナサン大統領は、31日、国営テレビを通じて行った演説で、爆破事件のあった州や「ボコ・ハラム」の拠点とされる州、合わせて4つの州について非常事態を宣言しました。さらに、テロリストが国境を越えて活動し当局の捜査を手を逃れているとして、北東部のカメルーンやニジェールなどとの国境の閉鎖を指示したことも明らかにしました。ナイジェリアでは、長年、イスラム教徒とキリスト教徒の対立が続いていて、去年4月の大統領選挙でキリスト教徒のジョナサン大統領が再選されたことに一部のイスラム教徒が反発を強めています。「ボコ・ハラム」は去年8月、国連機関が入ったビルが爆破され20人以上が死亡した事件や、去年11月に100人以上が死亡した連続爆弾テロ事件でも犯行を認めています。 |